2012年02月09日

◆おやすみ

今から16年前の1996年初夏

たいした技術も経験も銭も何にも無いまま、ただめいいっぱい膨らんでた夢ばかり見ながら

エアーブラシ「G"ART」を立ち上げた


そのちょっと前に黒猫ギルがやってきた

俺は猫を飼う気など全くなかったんだけど

当時付き合っていた彼女が魔女の宅急便を見たあと


「ジジみたいな猫を飼いたい」

と言い出した


アパート暮らしだったので本当はいけなかったんだけど

たまたまバイト先のおじさんに

「猫産まれたんだけどいらない?」

と聞かれたので御宅まで猫を見に行った


5〜6匹いた猫の4匹が黒猫で俺はジジに似た尻尾のシュッとしたスマートな黒猫を選んだ

「こいつジジに似てるよ^^」


そう言ってジジ似の子猫を連れていくと玄関先で彼女が他の猫を抱いていた

「この子にする・・・」


その子猫はジジのようなスーッとした尻尾ではなく

丸くて短いウサギみたいな尻尾をしていた


俺「全然ジジじゃないじゃん!」

彼女「イヤ!絶対この子・・・」




こうして我が家に黒猫がやってきた


名前を決める時、湖で釣れる

ブラックバスから取って

「バスにしよう!」と言ったら却下された・・・

「ブラックバスと一緒に釣れる魚なんだっけ?」



・・・ブルーギル


こうして黒猫の名前は「ギル」に決定

屋号を「GILL-ギル」の頭文字から取って「G"ART」にした

キャラクターは羽根をはやかしたギルにした
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ギルはうちに来てからドンドン大きくなって

かなりのデブ猫になった


ある日家に帰るといつも玄関まで迎えに来て「ご飯くれ」と鳴くのに来ない

部屋に入るとトレーナーの袖から顔だけ出して出れなくなりまるでイモムシみたいになった間抜けな姿のギル

顔がデカくてズングリムックリしたギル

茅ヶ崎のアパートからジャンパーの胸元に入れて単車で(当時自動車を持ってなかった)千葉の実家に帰ったとき我慢出来なかったらしくションベン垂れたギル・・・俺のアスコまでビチャビチャ・・・

車で九州に行く途中、高知の足摺岬で脱走し俺をエラい焦らせたギル(1時間くらいでいつの間にか車に帰ってた)

俺のひざでウトウトするギル

口が臭いギル

人間の食い物をニャーニャーねだるギル

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シャンプーで断末魔をあげながら嫌がるギル

クシャミしたあと鼻チョウチンを作るギル

大好きだった牛乳プリンを盗み食いするギル

レーザーポインターに飛びつき目を回すギル

マタタビでラリるギル

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オニギリのパッケージに残った海苔を食べて上あごに張りつきメチャクチャ焦りまくるギル

口内炎が出来てご飯を上手く食べれなくなったギル

動物病院に連れていく度「また痩せましたね」と看護婦さんに言われたギル

半年前から日に日に痩せていったギル

点滴をうけるギル

酸素吸入してもらい診察台に横たわるギル

現場作業中「ギルの様子がおかしい」とお袋から電話がありまた入院したギル

動物病院の保温室の中で点滴と輸血を受けるギル

翌日会いに行ったら昨日よりも元気になってたギル



家に帰るといつも待っててくれた真っ黒で綺麗な黄色い目をしたギル

そんなギルが2012年2月8日、16年の生涯を終えました




ドンドン痩せてくギルを見るのがいつもイヤだった

そしてお袋の泣いてる姿を見るのが辛かった

病院で横たわるギルはまだあったかくて目を開けてて呼んだらまたニャーって返事しそうだった

メイがギルシールとナナカマドの赤い実のなった小枝をギルに胸元に置いてくれた

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16年と約半年

ギルは色んな人に愛され可愛がられたと思う

そして俺はもちろん、仲間や沢山の人に癒しと笑顔をくれた




「これからは実家に帰ってもお前は待っててくれないけど

俺が生きてる限りずっと俺の心の中で生き続けてくれるよなあ?」



天国なんて無えよ

だからいつも見守ってくれなくていいからな



「だってお前は黒い翼の生えた地獄の黒猫なんだから」





あと2〜30年経って俺が死んで地獄に落ちたらまたヨロシクな

あんまり早く河原の向うでおいでおいですんなよw




ギル、16年間俺の下僕として本当によく頑張りました!

もうお前を撫でてやれないけど

お前と一緒に過ごした時間を俺は絶対忘れねーからな!


ギル本当にありがとう!!!

ゆっくり休めよ

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平成24年2月9日 G"ART 河野英昭




posted by ひで at 13:24| Comment(9) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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